伊 藤 あ さ ひ

5つの質問

― 普段は、ほとんど料理をされないという伊藤さん。今回初めて作ったナポリタンの出来栄えは?
「えー、98点です! 本当はドヤ顔でカッコつけて料理したかったんですけど、たぶんちゃんと料理をするのは学校の調理実習以来のことで……(苦笑)。最後に包丁を手にした日がいつだったのか記憶にないほど。あまりにも料理のほうに熱中しすぎて、撮影中、思い通りの表情を作れなかったところをマイナス2点にしました。でも、味は申し分ない仕上がりでした。いつの日か、どんな繊細な味でも感じ取れる能力を手に入れて、一度食べたものはなんでも自宅で再現できるような料理上手になりたいですね」

― 〈エール〉で演じる竹中渉役にかける思いは?
「竹中渉は、窪田正孝さん、二階堂ふみさん演じる古山夫妻の娘・華(古川琴音)が、思いを寄せる高校球児という役どころです。ストーリーを引っ張っていく役でもあるので、いい意味で周りを巻き込んでいけたらいいなと思いましたし、明るく元気にさわやかに、という点を心がけて演じました。渉という人間のバックボーンや、渉と華の日常の関係など台本に描かれてない部分を自分なりに書きだして、役のイメージを膨らませたのも楽しかったですね。渉はちょっと空気が読めないところがあるけれど(笑)、とにかくまっすぐで憎めない、かわいい奴。僕の演技を通して、そんな彼の魅力がみなさんにもしっかり伝わればいいなと思います」

― 今回、渉を演じるにあたって丸刈りに! やはり勇気がいりましたか?
「俳優という仕事柄、役に合わせて髪を切る日がくるかもしれないと思っていたので、お話をいただいたときも『お!来たか!』という感じでした。自分の丸刈り姿を想像してワクワクしていたので、とくに抵抗はなかったです。カットするときは、美容師さんが頭の真ん中からバリカンを入れ始めたので、その大胆さにはちょっと驚いたけれど、それ以外は『髪、切られてるなー』と割と落ち着いた気持ちでしたね。髪を切ってからは、頭を触ったときの感触が気持ちよくて、つい触っちゃうように(笑)。お風呂上がりもタオルでざっと頭を拭けば水気が切れるので、ドライヤーいらずでとても楽です。でも、ちゃんと乾いたかと思いきや、しばらくするとツーっと頭から水滴が垂れてくることがよくあって。タオルが届かないところに水滴が残っているのかな(苦笑)」

― 学生時代は野球部だった伊藤さん。俳優として野球部役を演じる思いは?
「野球少年の気持ちは、役としても作りやすかったですね。自分の経験がそのまま役に生かせるというのは何よりの強みなんだな、と思いました。事前に素振りやキャッチボールなどの練習をしたほか、元高校球児の友達から情報収集をするなど、“野球好き”がにじみ出るような役作りをしました。ロケで野球グラウンドの土を踏んだときは、野球をやっていたころの思い出が蘇ってきて懐かしい気持ちに。野球のユニフォームに“着られてない”自然な感じは出せたと思うので、ぜひ注目してほしいです!」

― 最近フィーバーしていることは?
「気候が過ごしやすくなってきて、風が気持ちいい日も増えたので、歩くことが最近のマイブーム。仕事中、少し時間に余裕があるときは現場の周辺を散策して、通りにある雑貨屋さんや家具屋さん巡りをしています。知っている道だったとしても『ここに、こんなきれいな花が咲いてたんだ』とか、『この木の葉っぱの形、変わってるな』とか、自然や季節の移り変わりにいろんな発見があって面白いです。自宅で飼っているシーズーの空ちゃんと散歩するのも、癒やしの時間ですね。空ちゃんは犬なのに性格は猫みたいにクールな性格。名前を呼んでも寄って来ないし、僕がちょっかいを出すとあからさまに「はあ……」とため息をつくことも(笑)。でも「おやつ」というワードにだけは反応するんですよね。そんなちょっとツンデレなところがかわいいです」

[本誌11/6号より]