稲 葉 友

5つの質問

― 4月からスタートしたEテレの〈テレビで中国語〉。収録で印象的だったことは?
「現場のある中国人のスタッフさんが発音にかなりシビアで(笑)、僕が間違った発音をすると、すぐに『え?』という表情で首をかしげるんです。でも発音があっていると、大きくうなずいてくれる。彼がいちばん大きなリアクションを返してくれるので、それを見るのが毎回楽しみです。中国語は発音が複雑なので苦労もありますが、番組を見てくださる方と“追いつけ追い越せ”で一緒に頑張っていけたらなと思います」

― 現在、俳優だけに止まらず、ラジオ出演やコラム執筆とさまざまな形で情報を発信していらっしゃいます。絶えずアウトプットしていくコツは?
「ラジオはいろんな方との出会いがあるので、学びが多い場。コラムの連載をするようになってからは、情報を出していくがゆえに日常で見落としがちな情報を自ら拾いに行くようになりました。情報は5入れないと5出せないし、10入れないと10出ていかないので、インとアウトはセットですね。お芝居の現場が続くと、映画や演劇を見たいなと思うことも多くなりますが、お芝居の現場自体が吸収の場。結局、アウトプットする場にこそ刺激的な人がたくさんいるし、情報もたくさんありますね」

― お酒が好きとお聞きしましたが、普段の楽しみ方は?
「ガンガン飲むというよりも、場の雰囲気を楽しむのが好きですね。1人でバーに行くこともよくあります。大人っぽい高級なお酒を飲むこともありますが、結局たどり着いたのは麦焼酎(笑)。家では焼酎のほかに、ウイスキーや日本酒、梅酒を飲むことが多いです。部屋の照明を少し暗くして、最近好きな講談やラジオ、そのときの気分や季節に合わせた音楽をかけて飲んでいます」

― 季節は春ですが、桜にまつわる思い出は?
「以前、植樹イベントに招待された時にいただいた「桜の盆栽」を育てています。暖かい部屋の中に置いておくと、勘違いしてちょっと早めに咲いちゃうところもなんだかかわいいです。桜の盆栽があるってだけで、豊かな気持ちになれます。それから思い出すのが、高校生のころに友達とバンドを組んで参加した桜まつり。みんなで自転車をこいで、よく打ち合わせ場所に向かったことが懐かしいです。幅広い年代の人たちが参加していて、とても楽しかった思い出です」

― 最近フィーバーしていることは?
「サウナと講談と料理、かな。中でもいちばん“熱”を持ってるのが講談で、神田伯山さんにハマっています。落語はもともと好きだったんですが、講談はあまり聞いたことなかったなと思い、神田さんの講談を聞いたらすごく面白くて! 家事をしているときや、仕事先に向かう途中にもよく聞いています。じつは今朝聞いた講談があまりにもいい噺で、道端でうっかり泣きそうになってしまって(笑)。『今ここで泣いたら変な人に見られちゃう!』って必死に耐えました」

[本誌4/24号より]