講評:浅井愼平氏(審査委員長)【クリックすると講評が読めます】

総評

 当コンテストは「カレンダーをつくる」ということがまず前提にあって、今年は「今、伝えたい あなたの日本!」という募集テーマを掲げました。そのテーマに沿いながらさまざまな個性的な作品が応募されていて、審査する側も楽しませてもらいました。
 今年で35回目の開催となる歴史のあるコンテストですが、過去の作品に縛られずに、自分が見つけた情景を応募してきてくださった方が多くいたことがいい結果になっていたと思います。作者自身の目で感じた「日本の今」あるいは「日本の四季」が作品に表われていると、見る者の心にまで届くと思いますので、そういう自由な目を忘れないで撮り続けてほしいと思います。
 また同時に、コンテストというものは、他の優れた作品と比べられる競争の場です。自己満足だけで応募した作品ではなかなか勝ち残れないということも意識しなければなりません。今回の受賞作品をご覧いただければ、作者が写真という1枚のなかに何をどのように表そうとしたのかが、だいたいわかると思います。それを参考にしながらも、それ以上にいい写真を撮るぞという意欲をもって励んでいただければと思います。今年は落選してしまった方も、あきらめないでまた応募していただきたいですね。

金賞作品について

 金賞の「白い屋根」は、冬景色で季節感を感じられるというだけでなく、写真作品としてのおもしろさを持っている1枚だと思いました。一見、見過ごしそうな静かな風景なんですけど、それをちゃんと見事に捉えています。雪、空、小さな小屋しか対象物がないすごくシンプルな構成で、これだけ無駄なく完成度が高いというのは、「作者の気持ち」と「できあがった作品」との間に意図したことのズレや無理がなかったからだと思います。色味もグレーと白と黒しかないなかで、これほど繊細なトーンを表現できるのはうまい。出合った情景を自分のものにされていて、雪景色の空間や状況というものが見る者によく伝わってくるすばらしい作品でした。

金賞


「夕暮れの彩」鹿島 秀夫
「白い屋根」
麻生 歩波

(撮影地:北海道)
壁掛け2月

残念ながら今回「銀賞」の該当作品はありませんでした。

優秀作品賞

「雪中歌舞伎」
佐々木 吉治

(撮影地:山形県)
壁掛け表紙

「気合いだ」
山内 健

(撮影地:静岡県)
壁掛け1月

「はるの小川で・・・」
露木 義光

(撮影地:静岡県)
壁掛け3月

「棚田と海」
真次 弘

(撮影地:長崎県)
壁掛け4月

「五月晴れ」
石原 マサ子

(撮影地:佐賀県)
壁掛け5月

「朝もやの棚田」
逓駅 隆英

(撮影地:新潟県)
壁掛け6月

「休日のひととき」
村田 浩一

(撮影地:北海道)
壁掛け7月

「夏の光」
上野 祐司

(撮影地:長野県)
壁掛け8月

「風をうけて」
酒井 陽一郎

(撮影地:茨城県)
壁掛け9月

「神輿の出番!」
臼井 寛

(撮影地:兵庫県)
壁掛け10月

「霜降の湿原」
有賀 由一

(撮影地:長野県)
壁掛け11月

「灯りの街 函館」
渡邊 匠

(撮影地:北海道)
壁掛け12月

佳作

「ターコイズブルーに架ける」
内山 淳

(撮影地:沖縄県)
卓上表紙

「家並み」
清水 国夫

(撮影地:福島県)
卓上1月ー2月

「早春」
板谷 三喜男

(撮影地:千葉県)
卓上3月ー4月

「河内藤園」
岩間 静子

(撮影地:福岡県)
卓上5月ー6月

「水遊び」
杉瀬 豊

(撮影地:大分県)
卓上7月ー8月

「赤米稔る」
西垣 正明

(撮影地:岡山県)
卓上9月ー10月

「光響TOKYO」
谷山 誠四郎

(撮影地:東京都)
卓上11月ー12月

努力賞

「筆まつりの日」
千田 光芳

(撮影地:愛知県)
努力賞1月

「煌めく工場とローカル線の夜」
浦辻 政和

(撮影地:和歌山県)
努力賞1月

「ロウバイ」
知見 治

(撮影地:福井県)
努力賞2月

「里山満喫」
長濱 純

(撮影地:千葉県)
努力賞3月

「森の妖精クリンソウ」
中麿 裕仁

(撮影地:栃木県)
努力賞6月

「大したもん蛇祭り」
佐々木 吉治

(撮影地:新潟県)
努力賞8月

「日本の花火 クライマックス」
後藤 よしつぐ

(撮影地:山形県)
努力賞8月

「秋冷の彩」
有賀 由一

(撮影地:山形県)
努力賞10月