第29回 NHKワールド 2011年カレンダー・フォトコンテスト 受賞者発表

 
第29回NHKワールド カレンダー・フォトコンテスト
浅井愼平氏(審査委員長)講評

 
全体的に、「カレンダー」という前提を理解して応募してくださっているという印象がありました。日本にはさまざまな行事や季節の違いがありますが、それを踏まえた上で、なおかつ対象をしっかりととらえた作品が多かったですね。自然を見る目が養われているように感じました。
時代の流れもあって、デジタルカメラで撮られた作品の方が比率としては多かったようですが、各々がデジタルとフィルムのそれぞれの良さや特長を使い分けながら撮影されているなと思いました。
 
作者に感じる心があれば、一見なんでもないような対象物でも「こんなに気分がいいね」「面白いよね」というふうに伝わってくるんです。また、祭りや行事など、そこで起きている事態だけに興味を持つのではなく、それをある種の情景として描くことができている。そんな写真が受賞作品として多く残っていると思います。

金賞

「実りのころ」
石川 賢一
(撮影地:高知県)

銀賞

「つるし柿」
高橋 猛
(撮影地:山梨県)


(金賞作品について)
金賞を受賞した「実りのころ」は、“写真で何ができるか”ということに対して隅々にまで作者の神経が行き届いている作品です。フレームしておきながら、フレームの外の世界のことも感じさせる。ある種の温度とか空気感とか、あるいは静寂感とか、そういったものが写真の中に込められている感じがしました。それだけ対象を見つめる目がしっかりしていたのだと思います。

(銀賞作品について)
銀賞を受賞した「つるし柿」は、これは写真ならではというか、光と影が非常に巧みに表現された作品でした。やはり季節の持っているにおい、空気感、温度みたいなものがよく表されていて、構図にも新鮮さがあったように思います。

 優秀作品賞


「ダルマと夫婦翔(しょう)」
熊谷 良雄
(撮影地:兵庫県)


「静寂の刻(とき)」
及川 照子
(撮影地:山梨県)


「白銀の大地」
笠井 忠宏
(撮影地:新潟県)


「春の茶会」
緒方 昭夫
(撮影地:熊本県)


「大瀬(おせ)の祭り」
鈴木 邦明
(撮影地:静岡県)


「春 風」
煖エ 照子
(撮影地:長野県)


「緑映え」
渡邊 角信
(撮影地:福島県)


「投 網」
千葉 洋
(撮影地:高知県)


「夏の丘」
石川 吉夫
(撮影地:福岡県)


「秋は夕暮れ」
中西 康治
(撮影地:沖縄県)


「秋映(しゅうえい)」
坂嵜 實
(撮影地:滋賀県)

佳作


「大空のキャンバス」
磯村 治男
(撮影地:北海道)


「冬の朝」
杉山 薫
(撮影地:東京都)


「クラスメイト」
平井 省吾
(撮影地:静岡県)


「高原の自転車レース」
坂神 宗之助
(撮影地:長野県)


「帆船日本丸」
池 厚一郎
(撮影地:神奈川県)


「ウォーミングアップ」
佐藤 静治
(撮影地:茨城県)


「夢中の光輝」
川口 泰弘
(撮影地:山梨県)

努力賞


「寒 行」
浦川 武弘
(撮影地:大分県)


「雛(ひな)衣装の園児たち」
新井 豊
(撮影地:群馬県)


「求 愛」
大石 由紀子
(撮影地:北海道)


「樹間の彩り」
小高 紘佑
(撮影地:東京都)


「子供歌舞伎」
鈴木 健蔵
(撮影地:福井県)


「冬空の足音」
寺岡 徹
(撮影地:北海道)


「黄昏時(たそがれどき)」
長谷川 守
(撮影地:長野県)


「星降る湖畔」
岡本 芳隆
(撮影地:山梨県)