第30回 NHKワールド 2012年カレンダー・フォトコンテスト 受賞者発表

 
第30回NHKワールド カレンダー・フォトコンテスト
浅井愼平氏(審査委員長)講評
 
(総評)
生活を含めた日本の自然環境、つまり人間と自然との関係をとらえた作品が多い印象でした。全体的にレベルも上がったと思います。 カメラ機材の発達で悪条件でも写真が撮りやすくなったということもありますが、それだけでなく自然が表情を変えるときに見せる美しさに目を向けている方が多かったですね。同じように見える風景でも毎日刻々と表情を変えているはずです。今後応募されるみなさんにも、そういうことを感じる・見つける力を、写真を撮りながら伸ばしてもらいたいと思います。
 
(受賞作品について)
このコンテストではカレンダーとして見てくださる方たちに対する気遣いも必要です。その月ごとに季節の移り変わりを感じさせる作品が、12カ月のさまざまなバリエーションで集まりました。
その中で、やはり神経を使って撮られたものが受賞作品として残っています。誰もが見ているような風景でも、風の匂いや景色の光といったものにまで神経を行き届かせて画面に残されたものは、人を引きつけると思います。

金賞

「楽しい一時」
大西 幸司
(撮影地:島根県)

銀賞

「歴史を秘めた村」
三木 晶一
(撮影地:徳島県)


(金賞作品について)
「楽しい一時」は、子どもの動きがイキイキと撮れていた。こういう写真は一見撮りやすそうなんですが、ナチュラルに撮るのはけっこう難しいんです。でもこの写真の中の子どもたちは、非常に自然で伸び伸びしている。作者の方も、子どもたちと同じような気持ちでシャッターを押していたんだと思います。楽しさが写真に出ていますね。

(銀賞作品について)
「歴史を秘めた村」は、平家の落人の里といわれる有名な集落なので、今まで多くの方が撮っている場所ですが、この作品は非常にバランスがよく、人の存在感も感じられ、自然な感じで構図も美しかった。写真はどうしてもトリミング、つまり目の前の風景を切り取る必要がありますが、切り取り方次第では現実より凝縮されて美しくなるんです。この作品には、確かに作者の目が感じられました。

 優秀作品賞


「秋彩(しゅうさい)」
植村 功
(撮影地:岩手県)


「富士に舞う」
原 千鶴
(撮影地:静岡県)


「空へ」
北川 信夫
(撮影地:北海道)


「渓谷の春」
加藤 謹一
(撮影地:静岡県)


「暮桜(くれざくら)」
竹川 義之
(撮影地:埼玉県)


「木陰」
渡部 武雄
(撮影地:長野県)


「蒼(あお)き湖」
久松 典子
(撮影地:北海道)


「天高く…」
矢野 富一
(撮影地:北海道)


「幻想の朝」
岩崎 茂樹
(撮影地:福島県)


「雁行(がんこう)」
伊藤 利喜雄
(撮影地:宮城県)


「煌(きら)めく街の夜明け」
岡本 芳隆
(撮影地:山梨県)

佳作


「タンポポと背比べ」
大石 由紀子
(撮影地:北海道)


「干潟のパラダイス」
谷山 誠四郎
(撮影地:兵庫県)


「お花見集会」
佐海 忠夫
(撮影地:茨城県)


「祭りだ!」
柿谷 方美
(撮影地:兵庫県)


「さー出発だ!」
内藤 嘉信
(撮影地:沖縄県)


「収穫の秋」
矢口 勝士
(撮影地:三重県)


「焼岳初冠雪」
牧野 邦男
(撮影地:長野県)

努力賞


「厳冬の岳麓(がくろく)」
村山 章
(撮影地:山梨県)


「家族」
トリチョーブ セッタポン
(撮影地:長野県)


「神輿(みこし)海に降りる」
小久保 隆司
(撮影地:神奈川県)


「夜明けのファンタジー」
横山 尚侍
(撮影地:山梨県)


「錦秋(きんしゅう)の水面に」
岡本 芳隆
(撮影地:長野県)


「対峙(たいじ)」
飯塚 久志
(撮影地:静岡県)


「朝日の前に」
上村 雅也
(撮影地:山梨県)